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重要なお知らせ

プレスリリース

「健康型」及び「日本型」食事摂取パターンと妊娠中うつ症状との予防的な関連

 愛媛大学が主導する共同研究チーム(愛媛大学、国立保健医療科学院、東京大学、琉球大学)が、アジアで初めて、妊娠中の「健康型」及び「日本型」食事摂取パターンが妊娠中うつ症状と予防的な関連があることを示す研究成果を発表し、平成29年8月30日に学術誌「Journal of Affective Disorders」の電子版に公表されました。
 習慣的な食品の摂取状況を総合的にとたえる食品摂取パターンと健康との関連が注目されています。食事摂取パターンと妊娠中うつ症状との関連について、国内での研究報告はありません。
 今回、妊娠中から母親と生まれた子を追跡調査した「九州・沖縄母子保健研究」のデータを活用し、妊娠中の食事摂取パターンと妊娠中うつ症状との関連を調べました。その結果、「健康型」及び「日本型」食事摂取パターンが妊娠中うつ症状の有症率低下と関連していることが分かりました。
 今後、更なる研究データの蓄積が必要となりますが、食習慣の変容により、妊娠中のうつ症状を予防できる可能性を示す非常に関心の高い研究成果であるといえます。

掲載誌

Journal of Affective Disorders

論文タイトル

Dietary patterns and depressive symptoms during pregnancy in Japan: baseline data from the Kyushu Okinawa Maternal and Child Health Study.
食事摂取パターンと妊娠中うつ症状との予防的な関連:九州・沖縄母子保健研究

著者

愛媛大学 三宅 吉博、田中 景子、古川 慎哉
国立保健医療科学院 大久保 公美
東京大学 佐々木 敏
琉球大学 荒川 雅志

プレスリリース資料はこちら(PDFファイル 268KB)

お問い合わせ先

愛媛大学大学院医学系研究科疫学・予防医学講座 教授 三宅 吉博

Tel 089-960-5283