!

重要なお知らせ

プレスリリース

青森県から絶滅が危惧される新種の甲虫『ヒョウタンホソヒラタムシ』を発見!~湿地生態系のしくみを知るうえで重要なパズルピースになるかも?~

愛媛大学農学部の 吉田貴大 学振特別研究員(元九州大学農学研究院学術研究員)、イギリス・バークシャー州のD. G. H. Halstead博士、九州大学農学部の広渡俊哉博士の研究グループは、青森県から見つかったホソヒラタムシ科の甲虫が新種であることを突き止め、さらに、この新種は絶滅危惧種の可能性が高いことを明らかとしました。
※詳細は、プレスリリース資料をご覧ください。

(参考図)ヒョウタンホソヒラタムシAiraphilus abeiの全形写真。この新種の体長は2.77~3.36ミリメートル。

 

 本研究は日本学術振興会特別研究員制度(DC1)の特別研究員奨励費の支援を受けました。
本研究成果は令和元年6月3日(月)にチェコの国際学術誌『Acta Entomologica Musei Nationalis Prague』で公開されました。

研究者からひとこと:私も現地で調査しましたが、この種を再発見できませんでした。この種はすでに絶滅した可能性すら疑われます。全国的な湿原の乾燥化や開発による消滅、水質汚濁、外来種の侵略などといった湿原環境の悪化によって、湿地にすむ多くの生物が減少しています。未知の種が未知のまま絶滅しないよう、豊かな自然を守りたいですね。

プレスリリース資料はこちら(PDFファイル 831KB)

お問い合わせ先

農学部 学振特別研究員 吉田貴大

Mail  yoshida_toritoma@yahoo.co.jp