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受験生の皆さんへメッセージ
2019.07.30
自由で、好きなことをやる大学生になるために

Data

鈴木 靜 教授

法文学部 教員
●法文学部人文社会学科
●社会科学社会保障法

「大学は自由で、好きなことがやれる」と、よく言われますね。
 あなたが高校生なら、自由にあこがれ、好きなことはきっと頑張れるとも思っているのではないでしょうか。私もそうでした。しかし大学入学した頃には、自分の好きなことがわからない。興味はあって文献に手を付けるのですが、専門的な用語が難しくいつの間にか止めてしまう。好きなことを見つけられない間の私の自由は、怠惰な時間を過ごすことを意味するだけでした。何をするのも中途半端で、そんな自分が嫌になってきます。
 こんな大学生活でよいのかな、私の好きなことは何だろうと考えざるをえませんでした。皆さんも、同じような葛藤をもつようになるでしょう。現在の私は、この葛藤こそが大学生になった第一歩だと思います。
 しかし、葛藤してばかりはいられない。まず私は、興味がないようなものでも、先生や友人からの誘いは断らないようにしました。登校拒否児の会、先天性四肢障害児の親の会、原発と自然エネルギーを考える会、都市計画の講演会など、行ってみることから始めました。行ってみた場所は、行く前に予想していたこととは全く違いました。無知とは偏見のかたまりであり、自分自身の偏見を取り除くことこそが自由の第一歩なんだと気づきました。
 そして、人生を左右する出会いにも多く恵まれました。魅力的な人たちに出会ったのです。それは学生時代の一番の財産です。魅力的な人たちは、目の前にある社会問題と、どう向き合い、どのように行動しているか話してくれました。それまで講義などで聞いても関心が持てなかった「社会の矛盾」という言葉が、途端にリアリティを持ちます。新聞記事がぐっと身近になり、ニュースも食い入るように見るようになりました。大学の学びは、社会のためにあることを確信するようになりました。
 大学時代の好きなことは、社会とつながるなかで、自分の心で感じ、頭で考えるなかでこそ見つけられると思います。どうぞ、自由に、好きなことをやれる大学生になってください。楽しいですよ。

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