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重要なお知らせ

未来の愛大生へ

2015.06.23
看護も教育も自律支援

柴 珠実 講師

●大学院医学系研究科 看護学専攻
●地域精神看護学

 精神看護学では、すべての人々の精神の健康を取り扱います。不治の病という言葉があるように、疾患は完治するものばかりではありません。治療しても症状がなくならず、生活がしづらくなる(障害が残る)場合があります。それでも、人はその人なりに前向きに生きていくことができ、精神保健領域においてはこれをリカバリー(自分の人生を取り戻すという意味)といいます。外野がさせようと思ってするものではなく、本人の意向が尊重され、その自律をサポートすることが看護の役割です。
 看護職である私が教育に携わるうえで拠りどころとしているのもまた、学生の自律支援です。つまり、能動的な学習を支援すること、看護職としての成長を信じること、待つことです。教員になったころ、待つことはとても難しかったのですが、患者には看護師として、子どもには親として成長させてもらうのと同様に、学生に育てられている毎日です。「いつかすごい看護職になる(かもしれん)」と信じていますよ!
 看護の魅力は、実習に出て患者や家族から学び、また、先輩ナースやともにチームで働く人々から学び、患者に還元することによって実感できるものです。縁あってこのページを見てくださっている、これからの社会を担うみなさんにお会いできることを願っています。そして、ぜひ本学の看護学科をスタート地点に、自分なりの看護観を醸成していってください。

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