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重要なお知らせ

未来の愛大生へ

2022.11.15
理学部の学問と進路

前原 常弘 教授

●理学部
●プラズマ理工学

理学部で就職担当を10年近くやっています。その就職担当の独り言です。

「理学部で何が学べますか?」という問いにはシンプルに、「高校の数学や理科の延長線上のことが学べます」「数物化生地のコースがあり、自分の興味を深めることができます」と答えることができます。「では、社会でどんなふうに役に立ちますか?」と聞かれると、「うっ!」と答えに窮するところがあります。理学部への入学の動機は様々ですが、整数に魅せられた人、宇宙の構造を解明したい人、昆虫が好きな人、化石を掘りたい人といった感じで、学問への興味から入学する人が多いのは事実です。その分野を突き詰めていって、研究者になる人もいます。あるいは、中学校や高校の教員になる人もいて、これらの人たちは学問の延長上で働いていくことになります。

では、それ以外の人の進路はどうなんでしょう? 昔は「就職無理学部」というふうに揶揄されたこともあり、一般の人には想像しにくいようです。でも、現実はそんなことはなく、学生時代に学んだ経験が評価され、多くの分野に理系人材として引く手あまたです。いわゆる理系企業で想像される製造業やIT系だけでなく、サービス業(専門分野を活かした分析など)への就職も多くみられます。工学部とは違い、金融や小売といった一見すると理系とは関係のないような業種への就職が多いのも特徴です。高校時代に進路を決めかねている人がいたら、自身の興味を優先して、理学部を選択してみるのも「有り!」ですよ。

4年間一生懸命自分の好きなことを学んで、同時に自分の進路も探ってみる。そんな選択も悪くないですよ。

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