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重要なお知らせ

未来の愛大生へ

2022.11.09
電気工学の果たす役割

門脇 一則 教授

●大学院理工学研究科
●電気エネルギー工学

私は、理工学研究科の電子情報工学専攻に所属し、高電圧工学研究室というところで電気絶縁材料について研究しています。電気絶縁材料とは、文字どおり電気を通さない材料のこと。数十万ボルトもの電圧で電力を輸送するために必要不可欠な材料です。発電所で作られた電気が、当たり前のように日本中の隅々まで届いているのは、優れた絶縁材料と絶縁技術があってのことです。絶縁性が不十分な機器やケーブル(電線)の中ではミクロなカミナリ(部分放電)が発生します。これを放置しておくと、機器内部は徐々に劣化し最終的に停電事故に至ります。最近は自動車も電気で動きます。ここにも高度な絶縁技術が使われています。

高度経済成長期における消費電力は右肩上がりでした。時代は変わり、今、私たちは2050年カーボンニュートラル宣言のもと、持続可能な社会の実現に向けて、電気の作り方や使い方を見直す時代に来ています。豊かな暮らしを維持しつつ、カーボンニュートラルを実現することは容易なことではありませんが、電気絶縁の研究を通じて少しでも貢献したいと思っています。

電気工学を学んだ人材は、電力のみならず情報通信、センシング、半導体、無線、蓄電池、モータなど、私たちの暮らしを支える様々な分野においても必要とされています。持続可能な社会を目指し、愛媛大学で私たちと一緒に研究しませんか。

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