未来の愛大生へ

2026.08.03
愛媛で建築!

福島 佳浩助教

●工学部
●建築構造

愛媛県は実はいろいろな面で建築が盛んな地域です。

県土面積の約7割が森林で、木材の素材生産量は全国上位クラス、特にヒノキは全国2位~3位となっており、全国有数の林業県です。この豊かな森林資源を建築材料に加工する企業も多数あり、製材はもちろん、集成材や直交集成板(CLT)などのエンジニアリングウッドも製造されています。私の専門である建築構造分野では、エンジニアリングウッドの性能を生かした中大規模木造建築物の事例が増えており、林業や木材加工は今後ますます重要になっていく領域です。

歴史の分野では、松山城、道後温泉本館、内子座、臥龍山荘などが国の重要文化財に指定されているほか、内子町、卯之町、津島町岩松の街並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。内子町には「なかなか遺産」の第2号に指定された旭館という建物もあり、私も保存活用に関わり始めたところです(ちなみに「なかなか遺産」の第5号は下灘駅で、現在7個ある「なかなか遺産」のうち2個が愛媛にあります)。

建築デザインの面では、代々木体育館の設計で知られる丹下健三氏の故郷が今治市で、今治市庁舎、今治市公会堂、今治市民会館などの建築作品が残っています。八幡浜市にある日土小学校は大洲市出身の松村正恒氏による名建築で、日本の近代建築20選に選ばれたのち、戦後木造建築として初めて国の重要文化財に指定されました。また、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞された伊東豊雄氏には本学の客員教授に就任いただいており、県内では大三島の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」やロープウェー街で建設中の「石本藤雄デザインミュージアム」(2026年秋オープン予定)を見ることができます。

建築・社会デザインコースは2026年4月開設で、この原稿を執筆している時点では1期生が学び始めたばかりの新しいコースです。建築の学びにあふれる愛媛の地で、ぜひ一緒に建築・社会デザインコースを作り上げていきましょう。

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