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「環四国サイクリングプロジェクト」を実施しました【8月7日(水)~8月10日(土)】

 令和元年8月7日(水)~8月10日(土)、日台学生交流研修「環四国サイクリングプロジェクト」を実施しました。このプロジェクトは、平成29年に「愛媛大学リーダーズ・スクール(ELS/EFL)」修了生が中心となって立ち上げたもので、愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室及び愛媛大学の海外協定校である台湾国立高雄科技大学の主催、愛媛県の後援、Kai Works株式会社の運営協力、まちなかマガジン「MOBURU」の協力のもとに実施しました。
 プロジェクトの目的は、日本と台湾の学生が共に「自転車」というコンテンツを用いて、地域の歴史・文化等に触れるフィールドワークを行い、実社会において有用となるグローバルな感覚や、協働を促進するコミュニケーション・リーダーシップのあり方について実践的に学ぶことにあります。日台通算4回目の実施となる今年度は、計49名の学生がプロジェクトに参加しました。


サイクリング完走後の集合写真   日台合同チームでの60kmサイクリング     日台学生交流

 企画にかかわった学生たちは、会場の選定、プログラムの検討、下見、サイクリングマップの作成、関係各所との調整など、あらゆる準備を1年間かけて行い、本番に臨みました。当日はサイクリングだけでなく、相互の交流と文化の理解を深めることを目的に、「就職活動」、「働くこと」、「恋愛」などをテーマとした学生セミナーを企画・実施しました。初日は日台学生双方に言語の壁を感じている様子が見られ、コミュニケーションがぎこちないところがありましたが、英語が不得意でも臆することなく話しかける学生メンバーに触発され、「きちんとした英語でなくても、伝えたい、わかりたい、という気持ちがあればコミュニケーションは取れる」と気づくなど、研修が進むにつれ、活発な交流ができるようになっていきました。また、日台学生ともに、サイクリングやキャンプファイヤーなどの共同で作り上げるプロジェクトを通じて、各学生の体力差への配慮やリーダーシップを発揮する様子が観察されるようになるなど、学生の行動が「受動的な態度」から「協働を促進し、学びあうための能動的な行動」へと変容していきました。本プロジェクトが、言語の壁を超え、協働を促進するコミュニケーションやリーダーシップのあり方を学ぶ場となりました。また、国立高雄科技大学からの参加者17名のうち5名は昨年のプロジェクトにも参加した学生であり、本プロジェクトが日台学生の交流を強く促進していることがうかがえます。
 台湾学生からは、最後の振り返りにおいて「就職や恋愛、考え方、国の仕組みなど違うところ、同じところがわかり、将来について考えるいい機会になった」との声が寄せられ、愛媛大学学生からは「どんなときもまわりを明るくする台湾人のパワーに刺激を受けた、見習いたい」といった声が聞かれました。また、本プロジェクトは、愛媛県が推進する「自転車新文化」を広く発信することも目的の一つとしており、産学官連携事業として愛媛県庁や民間企業の方々にご協力いただき、実現に至りました。準備や当日の様子は産経新聞社及びまちなかマガジン「MOBURU」を通じ、広報される予定です。


 愛媛県サイクリング普及調整監        成果発表会       最終日の集合写真(四万十楽舎)
坂本大蔵氏による自転車安全講習

<教育企画課能力開発室>