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愛媛県、愛媛大学、ノバルティス ファーマが産官学連携協定を締結しました【7月28日(火)】

 令和2年7月28日(火)、愛媛大学は、愛媛県、ノバルティス ファーマ株式会社と、愛媛県民の心不全及び高血圧を中心とする循環器病(以下、当該循環器病)対策を相互に協力して進めるための、産官学連携協定を締結しました。

 本プロジェクトは、愛媛県、愛媛大学およびノバルティス ファーマ株式会社が、相互に連携・協力し、当該循環器病対策を実施することにより、下記3点を実現することを目的としています。

  1. 愛媛県民の健康寿命の延伸
  2. 当該循環器病に関連する死亡率の低下
  3. 当該循環器病入院の抑制等を通じた各患者の医療費の適正化

 心不全は、心臓のポンプの働きが低下したために息切れやむくみが起こり、だんだん悪化し、生命を縮める病気です¹。超高齢化が進む近年の日本においては、患者数が2020年には120万人、2030年には130万人まで増加すると推計されています2。また、心不全は入退院を繰り返しながらQOLが低下していくため、予後は悪く、慢性化し、結果的に介護、医療経済の観点で大きな社会負担となっています3

 愛媛県では女性心不全死亡率が全国1位、男性心不全死亡率が2位4という状況であることから、心不全に関わる対策が喫緊の課題となっており、本産官学連携を通じてこれら問題の改善に取り組んでまいります。

 

産官学連携プロジェクトウェブサイト
https://www.pref.ehime.jp/h25500/sankangaku-renkeipj/index.html

 

調印式の様子

 

参考文献

1 日本循環器学会/ 日本心不全学会合同ガイドライン.: 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)

2 Okura Y, Ramadan MM, Ohno Y, et al. (2008) Impending epidemic: future projection of heart failure in Japan to the year 2055. Circ J; 72(3):489-91.

3 公益財団法人日本心臓財団ウェブサイト「高齢者の心不全」より

4 e-Stat(政府統計の総合窓口)人口動態統計特殊報告 / 平成27年 都道府県別年齢調整死亡率

<医学部>