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社会共創学部、抗加齢・予防医療センターと京都大学が身体機能の老化度評価の指標を開発しました

 本学社会共創学部、医学部附属病院抗加齢・予防医療センターと京都大学が、握力と片足立ち時間を測ることで、身体機能の老化度の評価が簡単にできる指標を開発し、この成果は、4月19日、International Journal of Cardiology誌online版で発表されました。

zu1 本学抗加齢予防医療センタ-の検診受診者を対象とした研究において、握力の低下(男性32.5kg、女性19.5kg未満)があり、さらに、片足立ちで20秒以上立てない場合、身体機能の老化度が進んでおり、筋肉量、呼吸機能さらに認知機能の低下が認められました。
 高血圧患者では、握力や片足立ち時間が低下しており、高血圧と身体機能の老化とには密接な関係が存在することも分かりました。さらに、握力も片足立ち時間も低下している場合は、脳、心臓、腎臓などの臓器障害も進んでいました。
 加齢に伴う身体機能の低下は、フレイルと呼ばれ、高齢者の要介護に至る前段階と考えられています。研究を行った社会共創学部の小原克彦教授は、握力と片足立ち時間という簡単な検査で、フレイルの危険度が分かれば、運動などを通して予防につなぐことができるのではないかと期待しています。高血圧を始めとした生活習慣病のある高齢の患者さんでは、フレイル予防の最初のステップとして、身体機能の老化度をチェックする必要があると思われます。