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お知らせ

平成27年度愛媛県エイズ診療ネットワーク会議を開催しました【2月3日(水)】

平成28年2月3日(水)、愛媛県医師会館で、医学部附属病院が主催する「エイズ診療ネットワーク会議」を開催しました。

 この会議は、平成19年4月に、本院が愛媛県のエイズ診療中核拠点病院に指定されたことを受け、県内のエイズ診療体制の充実を図り、エイズ診療病院の医療従事者及び関係者がエイズ診療に関する情報を交換し合うことを目的に開催しています。当日は、県内のエイズ診療に携わる医師や保健師、医療ソーシャルワーカーや薬剤師など約40人が参加しました。
 始めに、愛媛県保健福祉部健康衛生局健康増進課長の竹内豊氏から開会の挨拶があり、続いて、愛媛県衛生環境研究所衛生研究課疫学情報科長の大塚有加氏から、HIV/AIDSの届出状況等の報告がありました。大塚氏は、愛媛県ではAIDS発症後の診断(発見)が多く、毎年新規患者が増加しており、更なるHIV検査の普及や若い世代への啓発・早期発見が重要であると述べました。
 その後、本院の小野恵子医療ソーシャルワーカーが、HIV/AIDS患者の退院時の調整や支援における事例を挙げながら、医療ソーシャルワーカーとしての役割と今後の課題について話しました。続いて、本院総合臨床研修センター長の高田清式教授が、行政機関や保健所との連携を図りつつ、感染者に対する正しい知識を幅広い層に広めていく必要があると述べました。最後に、松山赤十字病院内科副部長の上田陽子氏から、HIV/AIDS診療について、早期に治療を開始すると免疫回復が早いことや、多剤併用療法(ART)を開始している外来患者の病態が安定していることから、感染の早期発見・治療の重要性が述べられました。講演後には、参加者から多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。
 本院では、今回の会議で報告及び情報交換された内容を各機関で共有し、愛媛県のHIV/AIDS診療体制の更なる充実を図ります。