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医学部附属病院がエイズ診療ネットワーク会議を開催

平成21年2月17日(火)18時から愛媛県医師会館において、医学部附属病院主催の「エイズ診療ネットワーク会議」を開催しました。

本会議は平成19年4月に本院が愛媛県からエイズ診療の中核拠点病院に指定されたことを受け、平成20年度から県の委託事業の一環として実施するものです。会議には県内でエイズ診療に携わる医師や看護師、医療ソーシャルワーカー、薬剤師のほか、保健所等の行政機関関係者ら約30人が参加しました。
 会議では、本院総合臨床研修センターの高田清式教授の司会・進行のもと、はじめに愛媛県保健福祉部健康衛生局健康増進課の栗原美香専門員から「HIV/AIDSの届出状況等報告〜感染発生動向調査から〜」と題して、県内の届出患者数や感染経路を中心に報告がありました。続いて本院看護部の藤原光子師長から、「第22回日本エイズ学会学術集会・総会に参加して」と題して学会で発表した、特に地方におけるHIV診療体制の現状や課題等について報告がありました。また、県内で活動する性感染症予防啓発グループであるNPO法人Loving safer in Ehime 新山賢代表から活動の内容について説明がありました。
 また、会議後には、診療において感染者の見逃しに留意するため、東京慈恵医科大学感染制御部の加藤哲郎氏を講師に特別セミナーが行われました。
 いずれの演者も、近年のHIV感染者は、国内全体はもとより愛媛県内でも増加傾向にあり、もはや外国や都会特有の問題ではないことが強調していました。また、予防、感染の発見、感染後の拡大防止と3つの段階で医療機関、行政、NPOなどが連携してネットワークを築いていくことの重要性を確認しました。

会場の様子

会場の様子