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附属高等学校3年生代表者7人による「課題研究代表者成果発表会」を開催しました【2月7日(土)】

 平成27年2月7日(土)、南加記念ホールで、附属高等学校代表者7人による課題研究代表者成果発表会を開催し、本校2年生、大学教員、保護者さらには中学生など、約200人の来場者がありました。附属高等学校の課題研究は、愛媛大学とともに取り組む高大連携教育の中核となるプログラムです。附属高校3年生は、大学教員の指導のもと、自己の生き方や進路に対する考え方を深めるため、各々の関心や興味に基づいたテーマを自分で設定し、学び方・考え方を身につけながら、2年生後半から研究を続けてきました。
 今回の代表者成果発表会に先駆け、9月26日(土)、27日(日)に、愛媛大学ミュージアムで課題研究成果発表会(ポスターセッション)を開催し、3年生116人全員が参加しました。今回の発表会では、その中から選抜された生徒7人が準備を進め、プレゼンテーション形式で発表しました。

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開会の挨拶をする壽校長

 開会式では、壽卓三校長が「多忙な学校生活の中、教師たちの支えもあって、3年生の皆さんは貴重な経験を積むことができました。2年生は恵まれた環境にいる事を認識しつつ、これから始まる課題研究で、多忙さをエネルギーに変えるような研鑽を積んでいただきたい。」と述べました。次いで、田中寿郎附属高等学校連携委員会委員長から「研究では内容や成果を求めてしまいがちですが、それは本来の課題研究の趣旨ではありません。皆さんの考えや観察・分析を通して、自分なりに解決した経験が本当の財産になります。この取組みを大切にしていただきたい。」との挨拶がありました。
 各代表者は、15分の発表時間でスライドを利用した分かりやすい発表を行いました。「考古学と三種の神器」をテーマにした松尾麻未さんは、幼い頃から歴史に興味を持ち、伊勢神宮・式年遷宮を機に、三種の神器の起源や変遷について知識を深めたいという理由から研究を始めました。発表では、文献の調査結果や松前町の出作遺跡の出土品を提示しつつ、「実用品」から「儀式用の模造品」へ変遷した経緯を説明しました。

 

 また、西原友郎さんは、将来ゲームプログラマーになりたいという想いから、「Java言語とグラフィックス」をテーマとし、工学部教員の指導を受けながら、3Dでルービックキューブを表示するまでの過程を発表しました。
 その後、参加者から各発表テーマに関する積極的な質問が多くあり、発表者が専門的な内容の難しい質問に窮しながらも、物怖じせず分かりやすく回答する場面も見受けられました。
 発表終了後、彦田順也副校長から、「課題研究を実施して5年目となりますが、大学と連携した本取組みは内外で高評価をいただいています。受験で年末年始慌ただしい中、代表者の皆さんには時間を割いてもらいましたが、発表や質疑に対する対応もしっかりしていました。課題研究を終えた後も、この経験をしっかりと活かしていただきたい。」と閉会の挨拶がありました。
 この取組みが、卒業後も多くの場面で活かされることを期待し、愛媛大学との高大連携教育プログラムの核として、ますます発展できるよう努めていきます。