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教育学部の学生グループが堀江地区放課後子ども支援事業「ほりえゆめくらぶ」の卒業記念品制作として藍の抜き染めを行いました【3月21日(金)】

平成26年3月21日(金)、愛大GP「伝統の継承プログラムを通したグローカルマインドの育成」事業の一環で、教育学部の学生グループが、堀江公民館で堀江地区放課後子ども支援事業「ほりえゆめくらぶ」の卒業記念品制作として藍の抜き染めを行いました。

 本事業は、本学が支援する教育改革促進事業(愛媛大学GP)で、今年度採択されたものです。忘れられようとしている地域の伝統を復権する作業を通して、自らの来歴を知り、伝統に立脚した人格を育成して、世界に通じるグローカルマインドを持つ人材を育成することを目的としています。
 愛媛県の伝統の織物に「伊予絣」があります。伊予絣は、藍染めを用いた織物で、明治36年には絣の全国生産量1位になり、愛媛県は伊予絣を通じて全国に知られていました。しかし現在、愛媛県を含む四国で藍染めは衰退しており、藍染めを知らない子どもたちが増えています。そこで、本事業では、伝統の継承プログラムを通じて、地域の一員として自覚と誇りを持って行動し、目的達成のために多様な人と協働する、グローカルマインドをもった次世代を担うリーダーとなる人材を育成することを計画しました。
 本実施は、堀江地区の地域コーディネーターをされている長尾真二氏からの依頼で実施したもので、小学校2年生から中学校2年生までの23人を対象に、「ほりえゆめくらぶ」の卒業記念品制作として、藍の抜き染め実践を行いました。
 当日は、次年度より学生統括リーダーを引き継ぐ教育学部4年生の和田敬行さん、3年生の堀悠介さん、渡部歩美さん、三浦孝之さん、1年生の久保田剣心さん、杉本綾美さんが協働して実施しました。また、放課後子ども支援事業を支援する堀江小学校校長や堀江公民館館長、参加児童・生徒の保護者の方々とも協働しました。

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思い思いの図柄を描いて切り絵を制作

 抜き染めは、本学部の学生グループが染色した藍染めハンカチ(27 cm×27 cm)、旗用の大きな布(100 cm×200 cm)、でんぷん糊と片栗粉、台所用漂白剤で調整した抜き染め剤を使用して行いました。児童達は、最初に思い思いの図柄を描き、切り絵を制作しました。また、旗の方には、デザインの得意な児童が「ゆめくらぶ」の文字を書き、学生たちがどのように手形を押すのかを指導しました。そして、抜き染め剤を塗った手のひらをハンカチや旗に押しつけて手形をつけ、切り絵を使って抜き染めしました。
 ハンカチと旗が完成した後は、全員で記念撮影を行いました。藍染めを使った卒業記念品制作は良い思い出になったようです。

 本事業を通じて、学生は地域の方々と協働し、児童・生徒の地域への愛着を達成することで、地域の一員として自覚と誇りを得、グローバル化やグローカルマインドについて大きな知見を得ることができました。そして、来年度に向けて多くの実りのあった実践になりました。<教育学部>