お知らせ

公開シンポジウム「学習意欲を高める授業とカリキュラムのデザイン」を開催しました【8月1日(水)】

平成24年8月1日(水)、愛媛大学総合情報メディアセンター1Fメディアホールにおいて、公開シンポジウム「学習意欲を高める授業とカリキュラムのデザイン〜高等教育の質保証のためのインストラクショナルデザイン〜」が開催されました。

 本シンポジウムは、愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室(教職員能力開発拠点※1)が、日本のインストラクショナルデザイン(教育設計)研究の第一人者である鈴木克明教授(熊本大学社会文化科学研究科教授システム学専攻長)と、学習意欲(モチベーション、動機づけ)を高めるために開発された「ARCSモデル」の提唱者であるジョン・ケラー名誉教授(フロリダ州立大学)をお招きし、開催したもので、全国の高等教育機関等から93人の参加がありました。
 当日は、愛媛大学柳澤康信学長の挨拶のあと、学習をトータルに支援する理論と実践について、鈴木教授より「組織として教育成果をあげるための授業とカリキュラムのデザイン」、ケラー名誉教授より「最大の学習効果を発揮するための授業デザイン」と題した講演が行われました。その後、参加者からの質問票に基づいたパネルディスカッションが行われ、インストラクショナルデザインという概念は単なる授業改善に留まらず、FDとも大きく関係しているなど、示唆に富んだ議論が行われました。アンケートでは「自大学が進めるFDの方向性を考え直すきっかけとなった」「インストラクショナル・デザイン(ID)を授業改善のみで考えていたので勉強しなおすきっかけとなった」「特に初年次教育の改善に活かせそう」など、非常に肯定的なコメントが寄せられました。
 教職員能力開発拠点では、今後も教育改革を担う教職員の能力開発を積極的に進めてまいりますので、ご期待ください。

※1 愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室は、これまで行ってきた教職員能力開発のための研修講師の派遣や、独自で開発したFD研修プログラムの提供、及び愛媛大学が代表校を務める四国地区大学教職員能力開発ネットワーク(SPOD)における教職協働など幅広い取組実績が評価され、平成22年度3月に文部科学大臣から教育関係共同利用拠点(拠点名称:教職員能力開発拠点)に認定されました。

<教育学生支援部>