平成23年10月26日(木)、南加記念ホールにおいて、安全衛生講演会を開催しました。
今回の講演は、教職員及び学生の安全衛生の意識向上を目的に、本学大学院医学系研究科の谷川武教授を講師に迎え、「東日本大震災後の原子力発電所における労働衛生活動」というテーマで講演を行いました。
東京電力の非常勤産業医である谷川先生は、福島原子力発電所の事故後、4月から毎月現地入りし、復旧作業にあたる従業員の健康診断を行うとともに労働環境向上のために行ってきた取り組みを述べました。
健康診断を実施した結果、睡眠不足、慢性疲労の状態の従業員が大半で、このままではヒューマンエラーにつながると危惧された先生は、環境改善の必要性を指摘しました。マスコミ等各方面に改善の必要性を発信し、徐々に環境は改善されたそうです。
最後に「従業員の生活環境は最初に比べればかなり改善されたが、今後のうつ病や過労死を抑えるための継続的なケアが必要である。」と強調しました。
講演終了後は、熱のこもった質疑応答が行われ、その関心の高さが伺えました。
今後も教職員及び学生を対象にした講演会を積極的に開催しますので、多数のご参加をよろしくお願い致します。