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聴覚情報処理障害(APD)に関する講演会を開催

平成19年11月20日(火)総合情報メディアセンターにおいて、教育学部聴覚言語障害研究室主催により、聴覚情報処理障害(APD)に関する講演会を開催しました。

APDとは、聴力の低下はみられないにも関わらず言葉を処理する段階での障害で、簡単に言うと、聞こえているけれども分からないというものです。日本ではまだまだ未開拓の分野で、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの別の障害と見誤ってきた可能性があります。英語の読み書き障害の論理を、日本語の読み書き障害に持ち込めるかどうかとの論議も必要と考えられます。
 今回、講師にお招きしたDr.Cheryl DeConde Jonson氏は、コロラド州教育局時代からAPD研究の中心になり、APDの判別ツール、教育指導法、評価方法などを次々と発表しました。その後全米に拡がり、今やアメリカン・スタンダードになっているものばかりです。講演では、APDとLD・ADHDは何が違うのか、評価法を含めてご講演いただきました。

 講演会場となったメディアホールには、学生や教職員など約60人が集まりました。
はじめに、教育学部聴覚言語障害研究室の立入 哉准教授が講師のDr.Cheryl 氏を紹介した後、同氏から「聴覚処理障害のある子どもの発達プログラムに関する評価と管理」と題して、教育局という、より現場に近い立場からの先進的・実践的な取り組み事例を紹介しながら分かりやすくご講演いただきました。また、この講演会には、日本語通訳と手話通訳の方々にもご協力をいただきました。
 学生達は、APDという聞き慣れない障害とその内容について、戸惑いながらも興味津々で話しに聞き入っていました。

講師:Dr.Cheryl DeConde Jonson氏
   元アメリカ教育オーディオロジー研究会会長
   元アメリカオーディオロジー学会会長
   元コロラド州教育局特殊教育部部長
   元コロラド大学附属病院オーディオロジー科教授
   ノーザンコロラド大学名誉教授
   Hands and Voices理事

広報室