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理学部物理学科に宇宙物理学コースが誕生

愛媛大学では平成19年11月1日に宇宙進化研究センターを設立しました。これに伴い、宇宙物理学を系統的に学べる「宇宙物理学コース」が理学部物理学科に誕生することになりました。平成20年4月入学の学生から適用されます。

 宇宙物理学を志す物理学科所属の学生に対し、十分な教育ができるよう、理学部では来年度より新たに履修コースを設置します。宇宙に関する理解は、基礎科学の発展と科学技術の進歩により、飛躍的に増加しています。この最新の研究成果を教育にとりいれ、魅力的な履修コースを提供したいと考えています。

 宇宙物理学コースの概要は以下のとおりです。

【教育目標】
(1)宇宙に関連する専門的知識の基礎を習熟させ、我々の住む世界に対する正しい知識と、広い視野を持った学生を育てることを目標とする。
(2)宇宙で生じる諸現象を物理学、数学の知識を使って理解できるということを教え、科学的理解に必要な基礎知識を身に付けることを目標とする。
(3)電波からX線までの幅広い波長にわたる電磁波の、放射機構や検出法を理解できるようにする。また、大量データの処理法や計算機シミュレーションなど計算機に関するスキルを身に付けることを目標とする。
(4)講義で学んだ知識を、身の周りの諸現象の理解に適用できるよう、応用力や論理的思考を身に付けることを目標とする。

【カリキュラムの特色】
[1]物理学科の提供する宇宙に関する講義を体系科目の区分に位置づける。また、基礎科目、体系科目の中でそれぞれ指定選択科目を設け、宇宙物理学の理解に必要な科目を明示する。
[2]教育目標(2)を達成するために、次の少人数セミナーを2年次より開講する。
 このセミナーは、宇宙を理解するために必要な基礎知識と応用力を身に付けることを目的としているため、演習を主体とする。
  1)宇宙物理学セミナーI (2年前期開講)
  2)宇宙物理学セミナーII (2年後期開講)
  3)宇宙物理学セミナーIII (3年前期開講)
  4)宇宙物理学セミナーIV (3年後期開講)
[3]教育目標(4)を達成するために、4年次に宇宙進化研究センターの各部門(宇宙大規模構造進化研究部門、ブラックホール進化研究部門、宇宙プラズマ環境研究部門)に学生を配属させ、宇宙における諸現象を題材に、少人数制で卒業研究を行う。「すばる」望遠鏡や「すざく」衛星、「ひので」衛星などで取得した最新のデータを用いた研究、および、計算機シミュレーションを用いた研究を行う予定である。
 この卒業研究では、「問題を発掘する力」、「自力で問題解決に必要な情報を収集し、分析、整理し、その問題を解決する力」が身に付くように、学生は自分の研究テーマを持つ。

広報室