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HISTORY~教育学生支援部 吉田 一惠 部長~

平成29年3月末に退職された教育学生支援部 吉田 一惠 部長から大学での思い出を寄せていただきました。

 私が、愛媛大学法文学部法学科を卒業した昭和54年当時は、女子学生(特に四大卒)にとっては就職が非常に厳しい時代で、「愛媛大学に就職します!」と学務係の方達に報告をすると、「男子学生に間違われたんじゃないのか?」と冗談を言われた程でした。それから早いもので、38年の月日が流れ、附属中学校入学時から考えると、愛媛大学との関わりは、本当に永い時間となりました。
 満開の桜の時期に真新しいクリーム色のスーツでドキドキ「文部事務官」の辞令を受け「国民の公僕になります!」と誓った日を懐かしく思い出します。 
 理学部の庶務係に始まり、医、農学部、研究協力部、平成16年の法人化を挟み、国際交流センターの各部署で、主に総務系、国際交流系を担当し、国際交流センター、国際連携推進機構の立ち上げにも関わりました。その後、いずれも本学初の女性の広報室長、人事課長を経て、平成26年4月にこれも本学初の女性部長として、学生に一番近い部署で「学生中心の大学」の理念の基、教職協働で高等教育機関の原点である次代を担う若い世代の育成・輩出に関わり、その醍醐味を肌で感じることができました。広報室~人事課にかけて、明・暗様々な記者会見を担当するとともに、愛媛大学危機管理副室長として、危機管理の携帯電話を一時も離さず約6年間持ち続けたことは、今となっては「最長記録?」として、私のプチ自慢の一つです。
 1990年代から続く大学改革により激動する環境の中、職員能力開発は必須で、SPOD※1-SD※2コーディネーター(SDC※3)、全国の教職員能力開発拠点※4SDCとして学内だけでなく全国の大学教職員の能力開発にも取り組むことができました。人事課長時「大学と職員が共に輝くため」の人材育成ツールとして「スタッフ・ポートフォリオ※5」を平成25年度全国初で全事務系職員へ導入した事も記憶に残ります。
 また、愛媛県の男女共同参画の「ロールモデル」として認定され、働く女性達のヒントになれば幸いなことだと思っています。
 危機管理の現場を考えれば、厳しい大学の現実がそこにあり、人材育成の現場を見れば、そこには、学生だけでなく教職員にとっても、明るい未来が感じられ、大学本来の輝きに溢れています。どちらの現場も大学には存在することを目の当たりにし、その上で、やはり大学は、「学生にも、教職員にも、『共に輝くための場所』である!あるべきだ!」と確信しています。
 思えば「男女共同参画※6」が行政の表舞台に生まれ出て一緒に育ってきた時代です。入職した当時には考えられなかった今の自分に驚きながらも、この大学で、人にも仕事にもよき出会いのあった、何とも幸せな大学職員人生であったと思います。
 延々と繋がっていく私の宝物である人脈!こんな私を辛抱強く支援してくださった全ての皆様に感謝しております。
 自他共に認める前向きの私です。これから、新たにHISTORYを刻んでいくことになりますが、やはり「いつも楽しそうだね!」と言われる自分であることを期待して、また一歩を進めたいと思います!

関連URL

四国地区大学等教職員能力開発ネットワーク
http://www.spod.ehime-u.ac.jp/
愛媛大学教職員能力開発拠点
http://web.opar.ehime-u.ac.jp/
愛媛県・男女共同参画「ロールモデル」
https://www.pref.ehime.jp/h15200/rolemodel/yoshida_kazue.html

字句説明

※1SPOD:四国地区大学等教職員能力開発ネットワーク
※2SD:Staff Development/職員の能力開発
※3SDC:Staff Development Coordinator/SDの実践的指導者
※4教職員能力開発拠点:全国の教職員能力開発拠点(文部科学省認定)
※5スタッフ・ポートフォリオ:職員業績記録(自己省察、エビデンスを含む)
※6男女共同参画:(S54 女子差別撤廃条約、S60 男女雇用機会均等法、H11男女共同参画社会基本法)