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三日熱マラリアを予防する伝搬阻止ワクチンの開発に対するGHIT Fundからの助成が決定しました【4月12日(木)】

このたび、愛媛大学プロテオサイエンスセンターを含む研究グループによる新規の「Pvs230 を抗原とする三日熱マラリア伝搬阻止mRNA ワクチンの開発」プロジェクトに対し、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から、約7,000 万円の助成金が交付されることになりました。これを受け、令和5年4月12日(木)に記者説明会を実施しました。

GHIT Fund から愛媛大学のマラリア研究に対する助成金の交付は今回で12件目で、日本のアカデミアへのマラリア研究に対する助成としては最多です。

本プロジェクトで開発を目指すワクチンは、愛媛大学により見出された三日熱マラリア伝搬阻止ワクチン抗原(Pvs230)と、マヒドン大学が開発した新型mRNA ワクチン技術による、三日熱マラリア伝搬阻止ワクチン(Pvs230-mRNA)です。この非臨床試験で効果が確認されれば、世界初の三日熱マラリア伝搬阻止ワクチン開発に進むことができ、三日熱マラリア撲滅に向けた切り札となる可能性があります。

本プロジェクトは、2023年4月から2年間、マヒドン大学が代表でプロジェクト全体を管理し、Pvs230-mRNA ワクチンの動物への免疫、誘導される抗体の三日熱マラリア伝搬阻止効果を測定します。愛媛大学は、豊富な三日熱マラリア伝搬阻止ワクチン研究の経験をもとにPvs230-mRNA ワクチンのデザインを行います。またPvs230-mRNA ワクチンの効果を抗体価で検証するために必要なPvs230 抗原タンパク質の合成を担当します。組換えマラリア原虫タンパク質の作製は、一般的なタンパク質発現系では非常に難しいため、愛媛大学発のコムギ胚芽無細胞タンパク質合成系を駆使してPvs230 抗原タンパク質の調製をおこないます。

愛媛大学は、現在開発中の3種類の熱帯熱マラリアワクチンに加え、三日熱マラリア伝搬阻止ワクチンの開発を加速させることで、マラリア撲滅とグローバルヘルスの充実を掲げるSDGs の目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献できることが期待されます。

なお本件については、GHIT Fund のホームページにも掲載されています。

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<プロテオサイエンスセンター>