令和6年3月6日 (水)〜 8日 (金) に九州大学で開催された「第58回日本水環境学会年会」において、沿岸環境科学研究センター(CMES)化学汚染・毒性解析部門の服部兼真さん (理学部化学コース4年生)が「優秀ポスター発表賞(ライオン賞)」を受賞しました。
服部さんの発表演題は、「二枚貝を指標生物とした瀬戸内海沿岸域におけるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤汚染の実態解明と地理的要因の解析」で、沿岸環境科学研究センターの国末達也教授の指導のもと取り組んだ研究成果の発表でした。
服部さんの研究は、瀬戸内海沿岸に生息する二枚貝を指標生物としてベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(BUVSs)の汚染実態と地理的分布を初めて明らかにしたものです。令和5年5月に残留性有機汚染物質(POPs)として登録されたUV-328だけでなく、類似の化学構造を有する数種のBUVSs汚染が瀬戸内海沿岸の広域に及んでいること、そして、汚染レベルは採取地点で異なり、地域特有の汚染源の存在を示唆した点が評価され受賞に至りました。
<沿岸環境科学研究センター>