愛媛県内の大学が相互に連携・交流する「大学コンソーシアムえひめ」事業の一環として、この度、県内大学生10人を対象にインターンシップを実施しました。
研修生たちは、6つのプログラムに分かれ、大学職員の業務を体験しました。最終日には、各自の取り組み内容や成果について10分間のプレゼンテーションを行いました。
本インターンシップは、研修生にとっては身近な大学での就業体験を通してキャリアを考える貴重な機会となり、受入担当者にとっては、部下の育成やOJTを実践することで職員自身の教育能力向上を図る良い機会となりました。
各受入プログラムの内容
■教育学生支援部
教育学生支援部に配属された研修生は、学生支援や大学施設の管理、合理的配慮を必要とする学生への支援、附属高等学校での事務作業等、幅広い業務を体験しました。各チームでの研修時間は限られていましたが、日々変化する業務や多様な担当者への柔軟な対応を通じて、大学職員の業務内容への理解を深めました。特に、窓口業務だけでは見えない教員との連携や施設管理といった業務に触れ、「大学職員として働く」ことのイメージを具体的に掴むことができました。
■国際連携支援部
国際連携支援部に配属された研修生は、総務企画、国際支援、学生交流の3つのチームで研修を行いました。留学生や職員へのインタビューを通じて、国際連携支援部の役割と業務への理解を深めました。また、愛大ミューズ入口のモニターや海外からの寄贈品の展示更新など、効果的な国際広報活動にも取り組みました。研修を通じて、自身の会話力やデザイン力を仕事に活かせる可能性を実感しました。
■総務部
総務部に配属された研修生は、総務課、評価IR課、広報課、校友会やミュージアムなどでさまざまな業務を体験しました。
データ入力やグラフ作成といったデスクワークだけではなく、本学SNSへの投稿、愛媛大学ミュージアムの受付業務といった幅広い業務に携わり、そのすべてが大学組織の円滑な運営に繋がることを深く理解しました。
■総務部人事課
人事課に配属された研修生は、「大学職員を支える業務を体験しよう」をテーマに、給与計算処理や退職手当の計算、労務管理、採用に関することなど、様々な業務を体験しました。
また、ノー残業デー周知ポスター、内定者に配布するニュースレターや雇用に関する書類等の作成、研修会場の準備を行いました。その中で、試行錯誤しながらチームとして遂行する重要性を身につけ、積極的に業務に参加しました。
■財務部
財務部に配属された研修生は、8つのチームで会計業務を体験しました。予算や資産の管理、伝票チェック、物品の検収作業など、幅広い業務を通して、会計面から大学の実態を把握することができました。また、予算の適正な運用には多くの職員が関わっていることを学びました。社会人として働くイメージを具体化し、必要な資質を認識する良い機会となりました。
■図書館
図書館に配属された研修生は、「図書館の仕事を知ろう」をテーマに、蔵書の点検、図書・雑誌のデータ登録、論文・図書の取寄せなどを行いました。さらに、展示の企画にも挑戦し、職員の意見を参考にしながら、趣向を凝らした展示を完成させました。多様な業務を通して、働く意義や今後の課題を発見する貴重な経験となりました。
<人事課>