Technologyを学び、人と関わるワクワク感

研究の概要

みなさんは、幼少期に折り紙や紙工作、ブロック遊びに無心で取り組んだり、夢中になったりしたことがありますか。私はものづくりにおける楽しさや学び、取り組んだことによる成長を明らかにしていく研究をしています。特に、設計や製作に関するスキルを、コンピュータを使用して評価や分析することで、学習を支援する方法を検討しています。ものづくりは、機械、加工、情報、電気など様々な分野や内容があります。これらは、技術革新が起こるように今もなお日々進歩しています。小・中、高等学校で、材料や工具、機械を扱って実習や実験ができる教員の養成に繋げたいという思いで日々の研究に取り組んでいます。

研究の特色

研究を進めるためには、教育の成果を評価や分析するだけでなく、ものづくりを実際に体験、経験することが必要です。愛媛大学にある機械や機器を操作することで、自分の考えを製作品として仕上げていくことができます。

ものづくりは、多くの人が関わりながら行われます。そのため、研究者や技術教育を指導している教員、企業、職人などとの繋がりを持てることで、新たなアイディアを得て、よりよい研究を進めることができます。

研究の魅力

ものづくりの知識やスキルは簡単に習得できるものではありません。学生は1年生から様々な機械や工具を実際に操作することで、研究に必要な知識やスキルを身に付けていきます。一つ一つの部品を製作し、部品を組み立てて製品が完成すると爽快で感動があります。また、完成した製作品や作業の手順を観察すると、その学生の個性がよく表れています。一見かけ離れていると思われがちですが、追及していくと非常に人間味があるところがこの研究の魅力だと思います。

今後の展望

「Made in Japan」、「Japan Quality」ということばがあるように、日本の産業や工業は誇れる歴史や伝統があります。未来を担う児童や生徒に興味や関心をもってもらい、さらなる飛躍につながる人材の育成ができるように、教材づくりや授業づくりについて研究をしていきます。

この研究を志望する方へのメッセージ

高校生のみなさん。高校生までの学びを、ものづくりやヒトづくりに生かしてみませんか。プログラミングや模型作りなど、幼少期からの自分の興味や特技があることは、この分野の研究に取り組む上で大きな武器になります。充実した施設のある愛媛大学でぜひ一緒に研究に取り組みましょう。