!

重要なお知らせ

未来の愛大生へ

2021.08.02
経験を通して自分を成長させよう

高橋 平徳 准教授

●教育・学生支援機構 教職総合センター
●教員養成、経験学習論

 愛媛大学では教育学部だけでなく、法文学部、理学部、工学部、農学部、医学部看護学科で教員免許が取得できます。私はそうした学校の先生を目指す全学部の学生を対象に、さまざまな授業や説明会をしたり、地域の幼稚園・小・中・高・特別支援学校、社会教育施設などと連携し、学生が子どもたちとふれ合ったり、授業や指導を補助したり、学生たちで企画・運営できる地域連携実習という学生の経験を支える仕事をしています。
 研究テーマは経験学習論で、人はいかに経験から学ぶのか、人はいかに人とかかわりあい学ぶのか、いかなるかかわり方をすれば経験からの学びをより促すことができるのか、といったことを考えています。経験から学ぶためには、経験を、落ち着いてじっくり見つめ考え、気づきや教訓を得て、以後こうしようと行動に移していくことが必要です。この経験を落ち着いてじっくり見つめ考えることを、リフレクション(省察:せいさつ)といい、経験から学ぶための不可欠な段階として捉えられています。省察しないと、せっかく経験しても気づきや教訓は得られず、流れていくだけになってしまいますよね。ですので、教職課程を履修している学生を対象に、2・3年生の3月、4年生の10月に半日かけ、これまでの授業や活動での経験を見つめ考え話し合い、学びに変えられるようリフレクション・デイを行っています。
 また、経験学習研究では、目標や思いを持ち、まわりの人とつながって、挑戦し、省察し、楽しみや意義を見つけながら活動することで、経験からより多くのことが学べることが明らかになっています。愛媛大学では、地域連携実習だけでなく、ウェブサイトなどでも紹介されているように、挑戦できるさまざまなものが用意されています。励まし支え合える仲間や先輩方、教職員も待っています。みなさんがなりたい自分に少しでも近づけるよう、愛媛大学に来られて、挑戦し、省察して、楽しみや意義を見つけながら、自分を成長させていっていただきたいと思います。

MORE MESSAGE