小学生の頃から近所の水路や公園で生物を観察したり自然の中で遊んだりすることが好きで、自分が育った環境をこれからも残していきたいと考えるようになり、環境保全について学ぶことができる農学部に進学しました。

　大学の講義では、座学だけでなくフィールドワークなどの実習もあり、サンプリングした試料を様々な手法で分析・考察などを行いました。実習では、研究室ごとの研究内容に沿って行うものもあり様々な分野の実習ができるのはもちろん、研究室分属選択のきっかけとなる生徒も多いです。

　私自身も実習で行った環境水の分析や環境問題に関する講義を通して、私たちが過ごしている身近な環境の汚染実態について分析したいと感じるようになり、現在の研究室に所属しました。

　私の所属する研究室では、環境影響が懸念される環境汚染物質について、生物や環境試料を用いて分析を行っています。その中でも私はハウスダストを用いた室内環境中の農薬の暴露実態について研究しています。実験ではつまずくこともありましたが、現在は汚染実態を明らかにし、その結果に基づき考察を行うことがとても楽しいです。

　また、実験は終えるごとに結果を踏まえ担当教員と話したり、ゼミで先輩方や先生方からのアドバイスも頂いたりしながら進めていくため、一歩一歩着実に進めることができています。

　進路や将来したいことを考える中でやりたいことがわからなくなることもあると思います。私自身も大学を決める際や研究室を決める際など、答えを出すまでに悩むことが多くありました。しかし、悩み抜いて決めた選択と自分を信じることで、現在はとても有意義な時間を過ごせています。大学では、様々なことができる機会が設けられているので、興味のあることがあれば、自分の選択を信じてぜひ挑戦してみてください。