愛媛大学には、プロジェクトに参加することで得られる実践的な学びの場があります。

　皆さんは、PBLという言葉を聞いたことはありますか？

　PBL（Project Based Learning）とは、プロジェクトを基盤にした、学生中心の学習方法のことをいいます。PBLでは、単に机上の知識を詰め込んだり、一方的に先生から教えてもらったりするのではなく、あるプロジェクトに参加し、目標の達成を目指して、自分たちで企画・運営することを通じて学んでいきます。

　愛媛大学のPBLのひとつに、「環四国サイクリングプロジェクト」があります。

　環四国サイクリングプロジェクトでは、愛媛県のバックアップを受けて、サイクリングで四国各県をつなぎながら、地域の企業、人々と交流し、各県の魅力を再発見する活動を行っています。また、このプロジェクトは、台湾の国立高雄科技大学との国際交流企画という側面ももっており、愛媛と台湾の学生がサイクリングを通じてお互いの文化や歴史を理解し、グローバルな感性を養う機会にもなっています。

　参加する学生は、プロジェクトの目標を達成するために、仲間と力を合わせ、さまざまな課題をクリアしていきます。また、成功であれ、失敗であれ、全力を尽くした結果であれば、自分の成長につながります。誰かから与えられた均一的な体験ではなく、自分で一から創り上げ、仲間とともにやり遂げた感動と達成感は大きな自信となり、きっとその後の人生を支える経験となります。

　プロジェクトを経験した卒業生たちは、今では国内外で活躍し、ときどき大学に戻ってきては、後輩たちの悩みを聴いてくれたり、社会人としてのアドバイスをしてくれたりします。頼もしい限りです。

　皆さんも、愛媛大学で人とのつながりを感じながら、実りある学びを経験しませんか。