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重要なお知らせ

未来の愛大生へ

2023.07.18
自分の好みにあう「かんきつ」を探してみて!

間々田 理彦 准教授

●農学研究科食料生産学専攻食料生産経営学コース
●農業経済学

愛媛大学のある愛媛県は「かんきつ王国」とアピールしています。え?「かんきつ」って「みかん」のことでしょ?と思った方もいるかもしれません。いいえ。あえて「みかん」ではなく「かんきつ」なのです。愛媛県のかんきつ生産の特徴はとにかくいろいろな品種を栽培していることでその数40種類以上といわれています。この中には愛果28号(紅まどんな)や甘平のような愛媛県だけでしか栽培されていない品種も含まれています。このようにたくさんのかんきつ品種を生産している愛媛では「みかん」といえば「温州みかん」を指すことが多いように感じます。

つまり、愛媛県は「温州みかん」の生産量では全国2~3位(年によって変動あり)ですが、伊予柑や甘平、せとか、愛果28号(紅まどんな)、河内晩柑・・・といった「温州みかん」以外のかんきつの品種をあわせるとその生産量が日本一になることから「かんきつ王国」なのです。

また、県の試験場では今でも新たな品種を生み出し続けており、近々「紅プリンセス(愛果48号)」という新たな品種もデビューします。一方でかんきつは食べるだけでなく、ジュースやゼリーに加工したり加工品製造の段階で発生する果皮を家畜や養殖魚の餌にしたりするなどかんきつを中心とした様々な取組が行われています。

私も愛媛県に来て約10年。当初はかんきつの品種名も特徴も栽培スケジュールもまったくわかりませんでした。しかしながら、農学部の中の社会科学系の教員としてはかんきつ生産の現状をしっかりと認識することは極めて重要であることから県内での調査・研究を通してかんきつの生産・流通・消費に関する知識を増やしてきました。そして毎年のかんきつシーズン(9~5月頃まで)ではいろいろなかんきつを試してようやく自分の好みにあう「かんきつ」が定まってきました。かんきつ好きの皆さん、是非とも愛媛大学に進学して自分の好みにあうかんきつを探してみてください!

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