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重要なお知らせ

未来の愛大生へ

2022.10.05
楽しい未来のために挑戦し続けよう!

上加 裕子 准教授

●大学院農学研究科
●農業機械システム工学

『農学部で機械の研究をやっていることを知っている人いますか?』 この問いは,いつも私が学部1年生向けの授業で最初にかける言葉です。農業機械は知っているけど,その研究分野が農学部にはあるということを知っている人はどれくらいいるでしょうか?

水田や畑では,トラクタや田植え機,コンバインといった農業機械は多く導入されていますし,見たことがない人はいないと思います。近年ではさらに農業機械の自動化や農業ロボット,スマート農業といったものも現場導入されつつあります。

では,愛媛県の主要農作物である柑橘生産地ではどんな機械が使われているか知っていますか?柑橘園は傾斜地に多くあり,特に南予地域の柑橘園は想像以上に急な傾斜地で栽培を行っています。そこでは,運搬用のモノレールなどが配置されている程度で,人が作業するのも過酷で危険な状況です。こういった場所こそ,農業ロボットが活躍すべきところと考えています。この実現にむけて,私は研究を行っています。

学生時代はコンバインの研究をしていましたが,愛媛大学に赴任後は植物工場内の気流環境の改善技術や電動農機の開発研究(これは現在も行っています),今では農業ロボット,しかも水田のような整備が十分でない急傾斜地を対象としています。全く別物のように思われるかもしれませんが、私の中ではすべてがつながりおり,今に至っています。挑戦し続けた結果が今です。目の前の課題に取り組んでいれば,必ず次につながるアイデアが生まれてきます。

皆さんも目の前の課題や興味あるテーマについて,挑戦し続けましょう!必ず楽しい未来が待っています。

私も愛媛の柑橘園で農業ロボットが活躍する未来に向けて挑戦を続けたいと思います。

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