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大学院理工学研究科の長岡伸一教授らの発表が日本コンピューター化学会2015年秋季年会で精選論文に選ばれました【1月5日(火)】

 長岡教授らは、平成27年10月30日(金)〜 31日(土)に、函館市地域交流まちづくりセンターで開催された日本コンピューター化学会2015年秋季年会で、「TD DFT法によるOHBAの吸光・発光スペクトルの理論的研究」の表題でポスター発表を行いました。今回、選考委員会で極めて優秀だと認められ、精選論文に選ばれました。

 長岡教授は、(公財)計算科学振興財団FOCUSの長嶋雲兵博士や城西大学理学部の寺前裕之教授と分子内水素結合した芳香族分子の励起状態におけるプロトン移動を研究しています。プロトン移動は最も単純な化学反応であり、正確な測定と定量的理論解析に適しているため、種々の手法を用いて研究されています。プロトン移動という現象はそれ自身非常に興味深い反応であり、化学や生物学の領域で重要な役割を果たすことが知られるとともに、多くの応用面も持っています。
 今回の発表では、普遍的で一般的な箱の中の粒子という概念から出発し、分子内で水素結合した芳香族分子の吸収・発光スペクトルを基にモデルを立て、理論計算の結果と比較しています。この成果は、Journal of Computer Chemistry, Japanに速報として掲載されます。