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「新潟県中越沖地震被害調査緊急報告会」及び「防災情報研究センター講演会」を開催

 平成19年7月31日(火)総合情報メディアホールにおいて、防災情報研究センターの主催により、「新潟県中越沖地震被害調査緊急報告会」及び「防災情報研究センター講演会−国内外論文賞受賞記念講演−を開催しました。

 去る7月16日(月)に発生した新潟県の中越沖地震では、激しい地震動で家屋の倒壊や道路損壊など多くの被害が発生しました。愛媛大学では、防災情報研究センターを中心に現地調査を行いましたが、今回、その調査結果を踏まえて緊急報告会を行いました。
 報告会では、まず、柏谷増男防災情報研究センター長が、一日も早い復興を願っていると挨拶するとともに、今回の地震では、構造物の被害以外にもその他の経済的損失が大きかったことなどの報告を行いました。
 その後は、以下の6人から詳細な調査報告がありました。

 ○ 中越沖地震の概要と調査団の活動
    愛媛大学防災情報研究センター  鳥居 謙一副センター長
 ○ 中越地域の地質概要と斜面災害
    愛媛大学理工学研究科  榊原 正幸教授
 ○ 地盤災害・道路被害・構造物被害
    愛媛大学大学院理工学研究科  岡村 未対准教授
 ○ 擁壁とブロック塀の被害
    高知県技術士会  右城 猛会長
 ○ 土木構造物の被害状況と復旧
    愛媛県技術士会  須賀 幸一副会長
 ○ 被害の特徴と教訓
    愛媛大学大学院理工学研究科  矢田部 龍一教授

 続いて、防災情報研究センター講演会—国内外論文賞受賞記念講演—を行いました。この講演会は、国内外の論文賞を受賞した若手教員・研究員が講演を行ったものです。
 始めに、柏谷増男防災情報研究センター長が挨拶した後、4人の研究者が最先端の研究成果の紹介を交えながら、わかりやすく解説を行いました。 

 ○ 大規模波動伝搬解析と非破壊検査への応用
    大学院理工学研究科  中畑 和之准教授
 ○ 液状化対策と性能設計
    大学院理工学研究科  岡村 未対准教授
 ○ 温度・応力に依存する科学溶解・沈殿現象を考慮した不連続性岩盤の透水性経時評価
    大学院理工学研究科  安原 英明助教
 ○ 小中学生を主役とした地域防災教育の展開
    大学院理工学研究科大学院生  松本 美紀さん

  質疑応答では、参加者から専門的な質問も飛び出して、研究に対する関心の高さを感じました。受賞された先生の皆さん、今後の活躍にも期待しています。

広報室