お知らせ

医学部附属病院が第30回腫瘍センター講演会を開催しました【2月21日(金)】

平成26年2月21日(金)、医学部創立40周年記念講堂で、爽秋会岡部病院(在宅医療)医師・東北大学名誉教授の山室誠氏を講師に迎え,「こころ?」の時代〜東日本大震災後のスピリチュアル・ペイン〜と題し、第30回愛媛大学医学部附属病院腫瘍センター講演会を開催しました。

 山室氏は、東北大学医学部に緩和ケアを立ち上げる際にご尽力され、東北大学を退官された後、再度実地臨床の場に戻り、東北地方で被災されたがん患者さんの在宅ケアに携わっています。
 講演の中で、山室氏は、日本語で「霊魂」と解釈されているこの「スピリチュアル」が病気を持つ人々にとって何なのか、自身が経験した緩和医療や東日本大震災を通じて解説し、この「スピリチュアル」が生きる源であると述べました。また、「スピリチュアル」や「霊魂」が社会で語られる機会が少なくなっていることも、希薄な社会の一つの原因となっているのではないかとも述べました。
 この講演会は、市民公開講座としても開催し、一般の方々も多数参加され、医療関係者のみならず、がん患者さんの精神的なケアを考える貴重な講演会となりました。<医学部>