平成25年7月7日（日）〜7月12日（金）、附属高等学校3年生12人が愛媛大学の協定校である韓国・蔚山大学校を訪ね、韓国語・韓国文化研修に参加しました。
この韓国語・韓国文化研修は、附属高等学校が昨年度に引き続き愛媛大学国際連携促進事業として、6日間の日程で実施するもので、国際コミュニケーション能力の育成及び異文化交流を目的としています。国際連携推進機構及び法文学部と連携し、附属高等学校が主体となって実施する本研修は、愛媛大学附属としての強みである大学ネットワークを活かし、愛媛大学協定校の中でも特に交流実績のある韓国・蔚山大学校の協力を得て、本年度も実現しました。
左）事前研修で行った愛媛大学生によるハングル講座 右）松山空港出発前の結団式
生徒たちは、7月8日（月）に蔚山大学校に到着し、同大学校・金国際交流院長から歓迎の言葉をいただいた後、蔚山大学校に関する概要説明や寮生活のオリエンテーションを受けました。
翌7月9日（火）の午前には、蔚山大学校で行われた世界各国の学生が参加する夏季短期留学生向けの「蔚山国際プログラム（UIP)」を見学しました。次いで、国際交流院オフィスを訪ね、蔚山大学校で実施されている日本人学生向け夏季短期プログラムやUIPについて説明を受けました。午後からは現代青雲高校を訪問し、校長から韓国でも屈指の全寮制進学校である同校の概要を説明していただきました。そして、日本への修学旅行に向けて日本語を学んでいる生徒たちの教室を訪問したり、自習室や寮などの施設を見学しました。生徒たちは同世代の高校生と直に接し、彼らの勉学への取り組みや学校生活を垣間みることで親しみをもつとともに、様々な相違点を知ることができ、多いに刺激を受けました。その後、韓国経済を牽引する現代自動車及び現代重工業を見学し、自動車の流れ作業の工程や、巨大な建設中船舶に圧倒されました。
左）蔚山大学校本館前にて 中）現代青雲高校で 右）現代自動車で
7月10日（水）の午前中には、語学堂（外国語教育センター）で任先生による韓国語の講座を受講しました。ハングルの歴史や仕組みを始め、あいさつなどの日常会話で使われる敬意表現や歌を題材にし、楽しみながら韓国語を学ぶことができました。午後からは、同大学校日本語学科を訪ね、同学科洪先生のコーディネートのもと、学生との交流会を行いました。グループに分かれて話し合いやゲームを行った後、蔚山大学校生による蔚山についてのプレゼンテーションや、附属高校の生徒たちによる愛媛県や附属高校、若者文化についての発表を行い、お互いの地域や文化について知ることができました。どの生徒も韓国の学生との交流を通じて、楽しみながら学び、交流を深めることができました。
7月11日（木）には慶州に赴き、世界遺産に登録されている仏国寺や国立慶州博物館、天馬塚を始めとする景勝地を訪ね、その荘厳さに目を見張りました。
そして最終日の7月12日（金）、生徒たちは蔚山を発ち、たくさんのよき思い出とともに無事帰国の途につきました。全日程を通して、韓国の文化、歴史及び産業について多くを学び、互いの文化の相違や外国語の重要性を認識することができました。そして、海外のキャンパスで寮生活を送ることで、海外留学を身近に感じ、将来の留学や国際的な活動への意欲を高めることができました。
左）蔚山大学校語学堂での韓国語講座 中）蔚山大学校の生徒達との交流 右）5日間過ごした寮の前で
帰国後、本研修に参加した生徒12人は、8月7日（木）に清水史国際連携推進機構長、彦田順也附属高等学校副校長及び引率教諭とともに学長室を訪問し、柳澤康信学長に本研修のプレゼンテーションを行いました。
今後も本校では、国際的な視野を養うためのプログラムを企画し、グローバルな視野をもつ人材育成に努めます。今回の研修の実施にあたり、御協力いただいた学内外の多くの方々に感謝いたします。
左）柳澤学長へのプレゼンテーション 右）柳澤学長とともに
＜附属高等学校＞