平成28年10月26日(水)、医学部附属病院地域医療支援センターが、第6回地域医療再生セミナーを開催し、教職員のほか、愛媛県及び県内各市町の行政機関、医師会、各関連病院等から約130人の参加がありました。
当センターでは、地域医療に従事する医師を確保し、その定着を図ることで医師の地域偏在を解消するための事業を実施しています。その一環として、県内各地域の医療体制の現状と展望、地域医療における機能分担や医療連携等について、関係者の理解を深めることを目的とした「地域医療再生セミナー」を毎年開催しています。今年は、地域医療関係各講座等の取組みを紹介したほか、「地域医療の充実・発展を目指して」と題した討論会を行いました。
始めに、満田憲昭医学系研究科長から開会挨拶があり、高橋敏明地域医療支援センター准教授がセンターの活動報告を行いました。
続いて、以下のプログラムで取組み紹介が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
・「地域医療学講座の活動報告-愛媛大学附属病院総合診療科-」 川本龍一 地域医療学講座教授
・「地域医療再生への取組:これまでの成果と課題」 久門良明 地域医療再生学講座教授
・「宇摩地区における運動器機能向上の取組」 間島直彦 地域医療再生学講座教授
・「八幡浜・大洲圏域の現状」 本田和男 地域救急医療学講座教授
・「次世代を目指した小児医療体制の構築」 檜垣高史 地域小児・周産期学講座教授
・「地域生活習慣病・内分泌学講座のこの一年」 松浦文三 地域生活習慣病・内分泌学講座教授
その後、満田医学系研究科長及び高田清式地域医療支援センター長を座長として、「地域医療の充実・発展を目指して」と題した討論会を行いました。討論会は、出席者が積極的に参加し、活発な議論が交わされ、地域医療の現状と将来について共に考え、諸課題の解決に向けて連携して対応するための良い機会となりました。セミナー終了後の懇談会では、参加者相互の交流が深められました。
当センターでは、これからも地域医療再生セミナー等を通じて情報を発信し、関係機関とのネットワークを強化し、地域医療を担う医師の養成を推進してまいります。
<医学部>