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埋蔵文化財調査室が日本最古の畠跡を確認した文京遺跡60次調査の成果について記者発表を行いました【11月21日(月)】

 平成28年11月21日(月)、埋蔵文化財調査室は、文京遺跡60次調査において国内最古の畠跡を確認した成果について、記者発表を行いました。 

 今回の成果は、2014年から開始した文京遺跡60次調査における発掘調査とその後の分析の結果、縄文時代晩期末から弥生時代前期初頭(紀元前700~500年頃)の畠跡を確認したもので、現在確認されているものの中では日本最古のものになります。畠跡は谷の落ち際の斜面に立地し、畝立をしていない小規模なもので、繰り返し耕耘作業が行われていたようです。今回の調査・研究成果によって、栽培植物の分析を中心に進められていた縄文時代の農耕研究を、畠跡という農耕地の視点から見直すことが可能となり、当時の農耕技術を考える上でも重要な成果となります。

 記者発表では、田﨑博之室長による概要説明の後、三吉秀充講師から詳細な説明があり、活発な質疑応答が行われました。その後、城北キャンパス大学会館横の発掘調査現場跡を見学し、続いて、本成果を成果速報展「文京遺跡の解明Ⅴ 畠作の始まり」として展示しているミュージアムへ移動し、切り取られた壁状の資料等を用いてさらに詳しい説明が行われました。
 埋蔵文化財調査室では、今後も精力的に発掘作業を行い、重要な成果を発信していきます。

 なお、本成果については、愛媛大学ミュージアムで成果速報展「文京遺跡の解明Ⅴ 畠作の始まり」(~12月26日(月)まで)にて詳しく展示しておりますので、是非ご覧ください。また、文京遺跡60次調査の成果概要を埋蔵文化財調査室のホームページにまとめておりますのでこちらも併せてご覧ください。

埋蔵文化財調査室ホームページ「文京遺跡60次調査の成果概要」(PDF 6.1MB)

<研究支援課>