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愛媛大学附属高等学校華道部「華道ボーイズ」が「花の甲子園2010」四国大会で「チームスピリット賞」を受賞

平成22年10月9日(土)、高知県高知市帯屋町商店街を会場にして行われた「花の甲子園2010」四国大会に、愛媛大学附属高校華道部の代表として、2年生男子生徒3人組「華道ボーイズ」が参加し、見事「チームスピリット賞」に輝きました。

 これは、本年7月末を締切とした予選を突破して出場権を得たものです。愛媛県からは3つの高校が選ばれて出場。2年生になってから入部した3人(片上衛くん、紅谷啓太くん、出水務くん)。
 経験が浅く、生け花とはどういうものかすら分かっていない状態からのスタートでした。そのため、ひとつひとつ専門講師の中野タケル先生に教えて頂きながらの作品作りとなりました。しかし、男の子らしく大胆な発想は、ときに中野先生を驚かせることもありました。予選を突破してからは、3人揃って放課後に練習を重ね、本番に備えました。
 四国大会には四国各県から計8校が参加しました。11月に京都で行われる全国大会へのたった1つの出場権を目指し、熱い戦いとなりました。四国大会は、高知市の帯屋町商店街の真ん中で開催されました。道行く人に観覧される状況に最初は慣れない3人でしたが、いざ、競技が開始されると周囲に気をとられることもなく、夢中になって花を生けました。

競技時間は45分間。3人で決めた「未来に向かって」というテーマのもと、その場で与えられた花材を自由に使って、指定された花器と、持参のミニチュア花器にそれぞれの作品を仕上げていきます。1種類だけ地元から持ち込んだ花材は黄花コスモス。本校の花壇に咲いている、彼らの好きな花を大切に運びました。
 競技時間終了後は、各校に3分30秒ずつ、作品を説明する時間が与えられます。片上くんは自らの留学体験や現在クラスにいる留学生との交流などを交えて国際的な活動について話しました。宇宙をイメージして広がりのある作品にしたという紅谷くん、秋らしい花材を大胆に用い、未来への希望を表現したという出水くん、それぞれがあふれる思いを堂々と語り、大きな拍手を浴びました。

男子生徒3人のチームということもあって、出場前から新聞にも取り上げられるなど注目度も高かったのですが、そのプレッシャーに負けることなく、四国大会では見事「チームスピリット賞」を獲得しました。惜しくも全国大会出場の切符は逃しましたが、賞状を手にした3人の表情は、やり終えたという満足感に満ちていました。
 花を用いて自分を表現する楽しさを知ったと言う、3人の今後の活躍が期待されます。
 なお、愛媛大学教職員作品展実行委員会の取り計らいにより、11月13日(土)から16日(火)までの間実施される同作品展に特別展示させていただく機会を得ましたので、どうぞ会場に足をお運びいただき、彼らの若さあふれる作品に触れていただければ幸いです。

<附属学校園>