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愛媛インドネシア訪問団の派遣を実施

 愛媛大学及び愛媛・インドネシア友好協会(2009愛媛・インドネシア連携事業実行委員会)では、平成21年10月7日〜14日の間、愛媛インドネシア訪問団の派遣を実施しました。

 愛媛大学では、「地域にあって輝く大学」として、教育面では学生中心の大学づくりを、研究面では地域・環境・生命を主題とする研究の重点的推進と世界レベルの研究拠点形成を、社会貢献面では優れた人材の輩出と学術研究成果の還元による持続可能な発展と世界平和への貢献を目指しています。グローバル化が急速に進展し、高等教育の国際化が加速する状況の中で、地域の人々と一緒に国際交流に積極的に取り組むことや、アジアにおける国際連携と国際的な教育研究の拠点としての役割を果たすこともますます重要な課題になっています。
 本学では、国際連携・国際貢献を教育、研究、社会貢献と並ぶ第4の柱と位置付け、市民レベル、国民レベルの友好関係を築くため、地域ぐるみの継続的な交流が不可欠だと考え、友好協会の設立を多方面に働きかけ、平成20年12月18日愛媛県の産官学関係者のご協力のもと「愛媛とインドネシアの学術、文化、経済の交流活動を通して友好関係を構築することを目的」とする愛媛・インドネシア友好協会を設立しました。
 今回の派遣については、本学と同友好協会が2009愛媛・インドネシア連携事業実行委員会を組織し、日本大使館、インドネシア政府、インドネシア各大学、JICA、ERIA、等の多方面からご協力を得て企画・実行したもので、本派遣団には、柳澤康信学長を代表とする愛媛大学教職員と小松正幸前学長が会長を務める愛媛・インドネシア友好協会の皆様、愛媛県、松山市、経済界、各大学等々、愛媛県はもとより、全国各地から総勢56人の方が参加されました。

 国際シンポジウムでは、柳澤学長から「大学主導ではなく、産官学民の連携による新しい取り組みであり、今後、国を超えた地域連携を大いに期待しています。」と挨拶があり、塩尻孝二郎駐インドネシア共和国日本国全権大使からも今回の取り組みに対する感謝と期待が寄せられ、会場全体で国を超えた地域間連携に基づくスラウェシ開発と協力について熱心な意見交換がなされました。同時にインドネシア・スラウエシ州商工会全面的支援により開催したインドネシアと愛媛の企業とのビジネスマッチングも、大勢のインドネシア企業の皆さんで賑わい、特に、大漁に捕れる魚などの生ものを冷蔵、保存する方法が乏しいインドネシアでは、即座に干物(せんべい)化できる(株)オカベのポン機々(PONKIKKI)が人気を集めました。
 また、本学の調査船チンタ・ラウト号での船上セミナーも行い、学生実習の現状説明、帆張りや、いかりの上げ下げのミニ実習体験、数家族が暮らすサマロナ島での、まさしく島民達との国際交流を体験し、インドネシアの現状を垣間見ることができました。
 ジャカルタへ移動し、日本とインドネシアとの友好のさらなる発展を祈念して、海外での植樹用に日本さくら交流協会が独自に開発したサクラ「陽光」の苗300本を、チボダス植物園ならびにボゴール農業大学へ寄贈することとし「桜苗木贈呈式」を行い、同時にインドネシア国内外へ向け記者発表しました。チボダス植物園は、ジャカルタ近郊(85km)にあり、休日ともなると、ジャカルタから大勢の市民が団体バスや車で憩いを求めて集まってくる地であり、植樹のため訪れた訪問団一行も日曜日と重なり往復9時間の道程となりましたが、この「陽光」がインドネシアの地で、人々の目・心を和ます平和・友好の証として根付くことを期待しつつジャカルタへの帰路につきました。
 さらに、本訪問団の派遣を受け、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)と同友好協会が共同して開催した経済セミナーでは、西村英俊ERIA事務局長の迫力のあるお話や、愛媛出身で、日本企業のインドネシア展開の草分け的存在の黒田憲一、伊奈勝利の両氏から、約40年間もその最前線で活躍された知見を通じたインドネシアについて語っていただき、経済からみるインドネシアの昔と今について理解を深めることができました。この経済セミナー終了後行われたレセプション(同友好協会、ERIA、PERSADA(日本留学生の会)、ボゴール農業大学(IPB)が主催)では、本学の卒業生で、工学部の前身である新居浜工業専門学校へ1961年入学したカマルディンさんや、1966年冶金工学科を卒業したドディさん、1986年機械工学科を卒業したチャディディアンさん(女性)が駆け付け、再会を喜び合いました。遠くインドネシアの地で最前線で活躍する卒業生達の姿に安心するとともに、帰国留学生達とのネットワークづくりが重要であることを痛感しました。
 今回の訪問団の派遣により、愛媛県、松山市、各企業の皆様とより近く接することができ、今後まさに顔の見える産・官・学・民の連携・交流、さらなるインドネシアとの国際連携・国際交流が推進できるものと期待しております。

 

今回の訪問では、下記のような公式行事を開催しました。

国際シンポジウム「スラウェシから発信する地域間連携に基づく開発と協力」(10月8日〜9日)

主催:愛媛大学、愛媛・インドネシア友好協会、ハサヌディン大学、ゴロンタロ大学、南スラウェシ州政府
発表者:ハサヌディン大学長、ゴロンタロ大学長、ボゴール農業大学長、愛媛大学長、京都大学、駐インドネシア共和国日本国全権大使、松山市副市長、愛媛県国際交流課長、インドネシア政府国家開発計画庁局長、南スラウェシ州知事、南スラウェシ州政府経済開発局長、南スラウェシ州商工局長、南スラウェシ州商工会会頭、西日本高速道路高松技術事務所、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)事務総長、JICAインドネシア事務所長、三浦工業会長、住友林業環境部次長、キーコーヒSCM本部長、辻安全食品社長、コマツマーケティング部長、愛媛・インドネシア友好協会会長、インドネシア・日本友好協会会長 等
参加者:約150人

ビジネスイベント(インドネシアと愛媛の企業とのビジネスマッチング)(10月8日〜9日)

主催:愛媛大学、愛媛・インドネシア友好協会(インドネシア・スラウエシ州商工会全面的支援)
ブース出展(日本側10ブース、インドネシア側20ブース)

インドネシア経済セミナー(10月10日)

主催:東アジア・ASEAN経済研究センター、愛媛・インドネシア友好協会
発表者:黒田東レインドネシア顧問(松山市出身)、伊奈PT.SIKO.TECHONO社長(新居浜市出身)、ERIA研究 等
参加者:約80人

桜苗木贈呈式、インドネシア国内外へ向けた記者会見(10月10日)

主催:愛媛大学、愛媛・インドネシア友好協会、日本桜交流協会
開催日:10月10日
参加者:約60人 
ボゴール農業大学、チボダス植物園長、駐インドネシア日本国大使、ジャカルタ新聞、愛媛新聞、南海放送 等

日本・インドネシア交流記念Japan Week 事業:チボダス植物園桜記念植樹(10月11日)

寄贈桜本数:300本 *ボゴール農業大学桜記念植樹同時実施

その他の行事

・ガジャマダ大学での意見交換会・ボゴール農業大学での遠藤彌重太教授の基調講演
・南スラウェシ州知事主催交流会・州知事公邸での桜の植樹、ERIA、日本留学生の会(PERSADA)交流会・Japan Week 日本人祭参加・お香セミナー等を実施

 

 なお、本派遣については、下記マスコミにも取り上げられました。

 ●ジャカルタ新聞 10月12日 
 ●愛媛新聞 10月9日、11日、25〜30日「国際化の船出(1)〜(6)」連載
 ●南海放送 10月21日22日ニュースチャンネル4
   *新春特別番組(30分)も放送される予定です。

愛媛・インドネシア友好協会ホームページ

<広報室>