令和元年5月28日（火）、大学院理工学研究科の山浦弘之講師が、IHテクノロジー株式会社、大阪ガスケミカル株式会社との共同研究で、公益社団法人石油学会の2018年度石油学会技術進歩賞を受賞し、東京都タワーホール船堀にて授賞式が行われました。
この賞は、石油、天然ガス及び石油化学工業とこれらのプロセスや機械装置について、技術開発や改良を行い、実用化あるいは工業化され、優れた業績をあげたものを表彰するものです。
受賞対象となった業績は、「接触改質ガソリン中の微量硫化水素除去技術の開発」で、本技術は、活性炭に遷移金属を担持した硫化水素除去剤を用いるシンプルなプロセスで、石油精製工程における接触改質ガソリン中に溶存する微量の硫化水素の除去を可能とするものです。数ppm程度の微量の硫化水素に伴う臭いが課題でしたが、愛媛大学での小規模実験による除去剤の選定、現場での実証化試験を経て本技術は2016年に商業化され、現在までに国内の石油会社2社で5装置が稼動中であり、今後、国内外の製油所へのさらなる展開が期待されています。
受賞した 山浦弘之 講師
受賞の楯
<大学院理工学研究科>