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令和5年度植物工場先端技術セミナーを開催しました【6月19日(月)】

令和5年6月19日(月)、西予市野村町野村地域づくり活動センター3階大ホールにおいて、植物工場先端技術セミナー「西予市野村町の世代をつなぐ施設園芸DX」をオンライン及び対面で開催し、県内外から121人が参加しました。

本セミナーでは、愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」採択事業である「植物生体情報DXによる栽培ノウハウの継承コンソーシアム」の外部向けの勉強会として、西予市野村町の高糖度トマト生産者グループにおける最新の施設園芸DXについての紹介や、この生産者のトマト生産ハウスの現地見学が行われました。

はじめに、開催に先立ち、愛媛県企画振興部デジタル戦略局スマート行政推進課の高岡司主幹から、愛媛県の総合的なデジタル化の推進における農業のデジタル化の重要性について説明がありました。続いて、本プロジェクトリーダーのPLANT DATA株式会社の北川寛人代表取締役社長から、プロジェクト全体の概要説明と栽培ノウハウのデジタル化によって可能となるデータコミュニケーションとその展望について説明がありました。

次に、株式会社伊予銀行地域創生部一次産業事業化推進室の永原久嗣課長代理から、地域金融機関が支援するデジタル化された農業生産の社会的価値について説明がありました。また、高齢化による離農者の増加を防ぐために、今後の地域農業の活性化の重大さとそれに伴う銀行の役割についても説明がありました。

最後に、愛媛大学大学院農学研究科の高山弘太郎教授と藤内直道助教から、生産現場での利用が進んでいる生体情報計測技術についての概要説明や、その情報を環境制御や栽培管理にどのように活用しているか、さらにはデジタル化された栽培ノウハウの水平展開がもたらすメリットについて説明がありました。

その後、現地参加者は有限会社フローラルクマガイ熊谷琢磨氏の生体情報計測技術実装ハウス(栽培品目ミニトマト、栽培面積7.6a)を訪れ、光合成をリアルタイムで計測している機器「光合成計測チャンバ」と植物の画像から生育状態を計測する機器「植物画像診断ロボット」の説明や、実際のデータから生育不良を改善できた事例などの説明を受けました。

愛媛大学植物工場研究センターは、本セミナーを通して、データ駆動型農業に対する関心を高め、地域活性化に取り組んでまいります。

植物生体情報のデジタル化について説明する高山教授

<植物工場研究センター>