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授業紹介 I Report

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2016.01.29
死生学演習
医学部
担当教員:乗松 貞子ほか / 対象:看護学科4回生~

※掲載内容は取材当時のものです。

 サムネイルこの授業は、地域の人々と関わる「健康フェア」の企画や実践を通して、地域で生活する人々の健康に関する多様な価値観や思いに気づき、意思を尊重してその人らしい生活を支える能力を養うとともに、問題解決能力や企画力、他者と協働する力などの社会人基礎力を育成することを目的としています。

 

 

授業内容

 写真1取材した日は、オリエンテーションの時間で、まずはじめに、教員から、従来は病院の中で提供する看護が主であったが、将来的に超高齢社会となる2025年問題に直面するにあたり、地域での暮らしや看取りまでを見据えた看護が求められるようになること、看護学生時代からの教育が必要になるとの解説がありました。
 そして、看護学科で実施している教育プログラムの説明に移りました。このプログラムは、看護教育の主要科目である臨地実習を除いた授業科目の中から、地域の人々と触れ合う体験が可能な科目を抽出し、1年から4年次まで段階的に学びを積み上げられるような内容になっています。
 また、看護学科では、地域住民を対象に平成14年から毎年「市民健康セミナー」を実施しており、昨年からは、学生を主体とした健康教室「愛♡いきいき健康フェア」を開催しています。授業では、プログラムの集大成として、「健康フェア」の企画や実践に取り組みます。

昨年度の「健康フェア」参加者

昨年度の「健康フェア」参加者

 学生たちはこれまで、1年次のフィールドワークや2年次のボランティア活動で、子どもや高齢者と関わってきました。その経験や3年次までの学びを基に、3年次の1月からは、4年次の10月に実施する「健康フェア」に向けて、教員の指導を受けながら、グループごとに地域の人々の健康課題を検討し、健康指導や健康相談などの具体的な企画を考えていきます。その際、学生代表者による実行委員会を結成し、実行委員は「健康フェア」当日の全体運営を担当します。また、毎月開催する定例会などで、教員との連絡調整の役割を担います。4月には企画発表会を実施し、4年生がプレゼンテーションを行います。2年生も発表会や「健康フェア」の運営協力に携わり、4年生が指導や助言をする体制が取られています。
 学生たちは、この活動を通して、地域の人々とのコミュニケーションを図り、専門的知識を学びながら、チームワーク力や状況把握力を身につけていくことでしょう。

教員からのコメント

 

乗松先生

乗松先生

死生学演習で、なぜ健康フェア?という疑問をお持ちかと思います。死生学演習のねらいは、「人間が生きること、老いること、病むこと、死ぬことについて様々な方向から探求し、看護の役割に位置づけて考えられる」ことです。
 そこで、看護学科では、社会のニーズに対応して、人々の「生きる」に着目し、昨年度から1年次から4年次にかけて正課、準正課科目構成による段階的学習プログラムを実施し、地域で生活する人々の健康に関する多様な価値観や思いに気づき、意思を尊重してその人らしい生活を支える能力、また問題解決能力や企画力、他者と協働する力などの社会人基礎力を持った看護職の育成に力を入れています。
 死生学演習では、4年次10月に開催する地域の方々を対象にした「健康フェア」に向けて、3年次1月から、7つのグループに分かれ、全教員の支援のもと、健康に関する企画案の作成から企画発表、実際の開催まで、学生全員が協力して取り組みます。    
 27年度の「健康フェア」では、地域の方々が学生たちの健康企画を温かく頼もしく受け入れて下さり、実り多いものとなりました。

学生からのコメント

 学生さん死生学演習として取り組んだ健康フェアでは、地域に潜在する健康課題やニーズをもとに各グループでテーマを設定し、企画書作成から当日の運営、実施後の評価までの過程を学生が主体となって行いました。趣向を凝らした各グループでの企画は、地域の方々の健康意識をさらに高め、自分の生活を見直す一助となったのではないかと考えます。何か大きなイベントを企画・運営する際には、チーム間での連携が必須であるということを学びました。健康フェアを通して、企画力や問題解決能力、マネジメント能力、他者と協働する力など社会人としての基礎的な力を身につけることができたと思います。
 看護師を目指す皆さん、自らが主体となって企画や運営をするということはとても大変なことではありますが、看護学科一丸となって実施した健康フェアを終えた後は大きな達成感を味わうことができます。また、地域の方々の価値観や思いに触れ、健康課題やニーズについて考える機会を得ると共に、様々な世代の方との関わりを楽しんでいただきたいと思います。

この教育活動は、教員の実績ハイライトにも掲載されています。

 教員の実績ハイライトとは、教員の「教育活動」「研究活動」「社会的貢献」「管理・運営」ごとに、特色ある成果や業績を精選・抽出したもので、学内のみならず学外にも広く紹介することとしています。