「理学部の人って変人だよね」

理学部の学生なら一度は言われたことがあるのではないでしょうか。変人なのは自分の「好きなもの」に一途だからです。愛媛大学の理学部には、鉱物やナマズ、イモリに天体、昆虫にダニなど様々なものを一途に思い続け、自由に研究を進めている学生が多いなと感じています。しかし、私自身は理学部に入学するまで特に好きなものがなく、高校の生物の先生のおかげで生物に興味を持ち、植物についても動物についても学びたいと思い理学部を選択しました。そのため、何か一つのことに興味を持ち続ける熱量がとても羨ましく、素敵なことだなと思っていました。そして、大学で勉強する中で、脳の進化に関する研究を好きになり、大学院でも引き続き脳に関して学ぶことを決めました。

理学部では1年生の時に物理・化学・生物・地学・数学の全ての基礎を学び、2年生になってからコースを選択します。一年しっかり学んでから自分のやりたいことを選択することができるため、ミスマッチを減らすことができたり、幅広い知識を身に付けることができたりすることも魅力の一つだと思います。更に、キャリアデザインや国際交流、地域連携の授業など専門科目だけでなく、今後の進路に向けた科目も履修することができます。

愛媛大学は中心街に近く、緑豊かな立地にあるため、大学生活を謳歌しながら、活発的なフィールドワークを行うことができるとても環境の良い場所にあります。大学のすぐ裏には山や川があり、海も近いため、授業内で昆虫採集をして標本を作製したり、川に行って実験を行ったり、海に行き生物採集をしたりと様々なフィールドワークをしながら楽しく学ぶことができます。あまり深く考えず、偶然にも進学してきた愛媛大学ですが、私はこの大学に進学したこと、そして4年間過ごすことができたことをとても良かったなと感じています。