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農学部の西口正通教授と独立行政法人農業生物資源研究所の市川裕章上級研究員の共同研究チームが、多様な機能を付与する有用遺伝子をイネから発見しました

 このたび、農学部分子生物資源学教育分野の西口正通教授と独立行政法人農業生物資源研究所植物科学研究領域の市川裕章上級研究員の共同研究チームが、イネのヘムアクチベータータンパク質遺伝子(OsHAP2E)の過剰発現が、植物病原菌や細菌、塩害及び乾燥に対する抵抗性を付与し、光合成及び分げつ数を増大させるという機能をもつことを発見しました。
 たった1つの遺伝子が、このように多くの有用機能を付与することはこれまで知られていませんでした。
 今後、この遺伝子を利用することにより、植物病原菌や細菌による病害耐性を付与するだけでなく、塩害や乾燥地帯において作物の栽培を可能にし、人口増大に伴う食料不足に貢献すると期待されます。

 この研究成果は、下記の英国科学誌に掲載され、平成26年8月29日(日本時間)にオンライン版で公開されました。

図1:過剰発現イネは高度抵抗性品種の「あそみのり」より小さく、強い抵抗性を示す。
図2:高塩濃度条件及び節水条件下で過剰発現イネは旺盛に生育し、耐塩性及び耐乾性を示す。
※研究の詳細は、プレスリリースを行った際の資料をご参照ください。

掲載誌

Plant Biotechnology Journal

論文目録

Overexpression of a rice heme activator protein gene (OsHAP2E) confers resistance to pathogens, salinity and drought, and increases photosynthesis and tiller number
(和訳)イネヘムアクチベータータンパク質遺伝子(OsHAP2E)の過剰発現は、病原菌、塩害及び乾燥に対する抵抗性を付与し、光合成及び分げつ数を増大させる

<農学部>