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第1回愛媛大学アジア歴史講演会 シルクロード を開催しました

平成20年1月12日(土)、東アジア古代鉄文化研究センター、国際交流センター、法文学部考古学研究室が共催で、講師に斉 東方北京大学考古文博学院教授をお招きし、第1回愛媛大学アジア歴史講演会 シルクロード 「沙海の古墓 ニヤ発掘記」を開催しました。

 ニヤは、かつて、シルクロードの駅の一つとして、西方と中国の交易拠点として栄えた王国でしたが、ごく最近まで、それを物語るものは数行の文献だけしかなく、消息は不明でした。しかし、1988年に中国政府からニヤの調査に対する資金援助がなされ、5年の予備調査を経て1995年に初めての科学的考古発掘が始まり、その全容が明らかになってきました。
 斉先生は、隋唐考古学・シルクロード考古学などを専門とされ、ニヤ遺跡の発掘調査に直接携わった方で、発掘の苦労や、次々と明らかになっていくニヤの実態について、わかりやすく話していただきました。
 そして、最後には、ニヤが消滅した原因はいろいろ考えられるが、自然と共存できなかったことも原因の一つではないかと話され、人は自然を大切にしてお互いが共存していかないと集落も存続していかないことを遺跡を通じて学んだとまとめられました。

講演会の後には、法文学研究科1回生の山梨千晶さんによるポスターセッションも行いました。
 この講演会は、今後も、引き続き開催していきます。

広報室