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シンポジウム「第3回 日本とモザンビークの大学が織りなすグローカル・コラボレーション~大学交流が創るモザンビークの持続可能な医食住の未来~」を開催しました【1月24日(水)】

 平成30年1月24日(水)、総合情報メディアセンターメディアホールにて、シンポジウム「第3回 日本とモザンビークの大学が織りなすグローカル・コラボレーション~大学交流が創るモザンビークの持続可能な医食住の未来~」を愛媛大学国際連携推進機構モザンビーク交流推進班の主催、一般社団法人国立大学協会の共催で開催しました。

 第1部の「愛媛大学とルリオ大学との交流」では、大橋裕一学長による開会挨拶の後、モザンビーク交流推進班長の寺谷亮司教授が本シンポジウムの開催趣旨を説明し、同班副班長の小林修准教授が平成21年のルリオ大学との交流協定締結以降の10年間に亘る両大学間交流の軌跡を振り返りました。

 第2部は「モザンビークの現状とルリオ大学の使命」と題して、ルリオ大学農学部のマウラ・オリビア学部長が、モザンビークの発展に資するルリオ大学の取組について講演を行いました。

 第3部では、「モザンビークの医食住改善への挑戦」をテーマに、現在本学に留学中のモザンビーク人留学生6人が、自身の研究内容と帰国後の展望について報告しました。このうち、理工学研究科博士後期課程のフレッド・ネルソンさんは、堤防の流動化アセスメントに関する自身の研究成果が国土交通省作成の指針に採用されたことを紹介したうえで、日本で身に付けた「敬意を払い合う」、「勤勉」、「周囲への配慮」といった姿勢をモザンビークへ持ち帰りたいと述べました。また、連合農学研究科博士課程のロザリーナ・タメレさんは、現在、有機肥料を用いた土壌管理とイチゴ生産性に関する研究に取り組んでおり、本学で学んだ技術をルリオ大学農場で実践し、モザンビークで利用可能なモデルを構築したいとの将来展望を述べました。

 引き続き行われたパネルディスカッションでは、今後の連携について、両国の文化を紹介するセンター機能を兼ねたサテライト・キャンパスを愛媛大学とルリオ大学の相互に設置すること等の提案が出されました。また、総評として、外務省アフリカ部の望月寿信地域調整官は、愛媛大学とルリオ大学との間の交流は一方的な支援ではなく相互交流となっている点で、他のアフリカ諸国との交流のモデルケースとなり得る取組であると高く評価しました。また、JICA(独立行政法人国際協力機構)アフリカ部の加藤隆一部長は、今後もこうした交流を継続していくことの意義を強調し、大学・民間・自治体が連携し「オール愛媛の体制であらゆる面の交流を続けていくことが大切」と述べました。

 会場は約100人の学生、行政・企業関係者、教職員及び一般市民の方々で埋まり、参加者は終始熱心に聴き入っていました。

 なお、本シンポジウム開催に先立ち、1月23日(火)にオリビア学部長は本学農学研究科の杉森正敏研究科長を表敬訪問し、両農学部間の学術交流について話し合いました。また、農学部附属農場や、県内の農産物直販施設、柑橘栽培で知られる興居島の農家を視察しました。

講演者の集合写真

 

<国際連携課>