未来の愛大生へ

2024.01.09
ワクワクする未来を愛媛大学からはじめましょう

伊藤 弘和 准教授

●社会共創学部/紙産業イノベーションセンター
●複合材料

このホームページを見ている「未来の愛大生」の皆さんは、「愛媛大学では、どんなことが学べるのだろう?」といろいろ悩んでいるのではないでしょうか。多くの愛媛大学生や卒業生も高校生の時は同じように考えていたと思います。大学では、様々な地域や考え方の違う友人や先輩、後輩との出会い、アルバイトやボランティアなどを通じた社会経験、先端の研究に触れる機会、すなわち、「人、社会、学問とのかかわり」が学べます。そして、これらが皆さんの人生における貴重な経験になり、自ら積極的にかかわることが大事で、わたしたちも支援します。と言っても、よく分かりませんよね。

私が学生や地域企業と一緒に行っている研究を例に紹介します。近年、環境的視点から、脱プラが求められています。このプラスチックに替わる素材として、愛媛県の主力産業である紙を用いて、新しい素材を研究しています。紙は木材などの植物が原料です。植物は、光合成でCO₂を吸収するため、カーボンニュートラルな材料と言われています。ただし、使った分だけ、木を植えることが条件です。しかし、紙の原料となる木の成長は10年以上必要です。したがって、脱プラ用途の紙が木の成長と同じぐらい長持ちさせることが必要となります。ただ、紙ってそんなに長持ちしないですよね。

そこで、リサイクルにより、長く使える研究をしています。このリサイクルを推進するためには、リサイクル製品の付加価値を高くすることが重要で、ここに、セルロースナノファイバー等の先端技術を導入します。そして、これら活動を卒業研究など、学生と一緒に研究しています。この活動を通じ、先端技術(学問)、地域産業振興や環境問題(社会)、共同研究の企業の方々との出会い(人)を学ぶことができます。

イメージできましたか。もし分からないこと、知りたいことがあれば、いつでも聞きに来てください。

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